最も多く採用されている一般鋳鉄(普通鋳鉄)は、JISではその色から「ねずみ鋳鉄」と表記されています。
また鋳鉄中に分散する炭素粒子(黒鉛)の形が三日月状であることから「片状黒鉛鋳鉄」とも呼ばれており、「一般鋳鉄」という名称は特別な合金元素を添加していないことを表しています。
一般鋳鉄可能容量
ねずみ鋳鉄 | FC150、FC200、FC250 |
強靭鋳鉄 | FC300、FC350 |
鋳物とは?
鋳物とは、金属を溶かし砂を固めた鋳型へ鋳込んで作られた製品です。
溶けた金属の表面張力が一般の水に対し25倍程高いので、砂を固めて作られた鋳型にも金属がしみ込みません。
溶けた液体状態の金属の粘度は極めて低く、(普通の水の動粘度を1とした時、鉄は0.5~0.7)細かい形状のスキマにも入り込み精緻な形状づくりも可能です。
鋳造の歴史は5000年といわれ、人間の知恵と努力の結晶なのです。
わが国でもお馴染みの大仏や梵鐘(寺の釣鐘)も銅を鋳造した鋳物です。
田村鋳工所では、鋳物の中の鋳鉄を鋳造し、「強靭な」という意味を持つ「ダクタイル」という形容詞の付いた、ダクタイル鋳鉄を主に行っております。
田村鋳工所で造られた鋳物はコインパーキングや、建機、排水・下水管、ポンプ、そして鉄道の線路部品、ポイント切替、信号機など色々な分野で活躍しております。
使用目的に応じて成分分析を行い、鉄材は国産品を使い、成分の不明な物は使わず、徹底した品質管理を行っていおります。
対応可能品種
一般鋳鉄
ねずみ鋳鉄 |
FC150、FC200、FC250 |
強靭鋳鉄 |
FC300、FC350 |
一般鋳鉄について
ダクタイル鋳鉄
ダクタイル鋳鉄 |
FCD400、FCD450、FCD500、FCD600、FCD700 |
オーステンパダクタイル鋳鉄(ADI処理) |
FCAD900、FCAD1000、FCAD1200 |
ダクタイル鋳鉄について